Diary of July    Makko's Diaryの目次へ   ホームへ戻る   

 

7月31日(水) 出発前日

朝8時に出発準備にとりかかる。スーツケースを広げ、荷造りを少しずつ進めながらリネン類や衣類等を洗濯。スーツケースのスペースが少しずつ埋まっていく
荷造りという作業は「はかどっている」気がしてとても気分がいい。帰りは日本食材をたくさんつめてきたいので荷物は厳選。スーツケースの半分近い空き
スペースができたので、小さくなった娘の衣類等、残りの1年間に使わないものをつめる。
冷蔵庫にじゃがいもが残っていたのでお昼ご飯に使い、玉ねぎを炒めてフリージング(11個もあったのに茶色になるまで炒めると悲しいぐらいかさが減る。この
作業はすごく空しい)。

今日は少し蒸し暑いぐらいの快晴。昨日あたりから再び蒸し暑さが戻ってきたので帰国するにはちょうどいい。ずっと爽やかで過ごしやすい天気が続いていた
ので、ハノーバーを離れるのがもったいなくなってしまっていたのだ(日本が猛暑だというのでなおさらである)。
衣類が次々と乾いていくので勢いにのって午後にソファーカバーや小型ラグも洗う。留守中にお客様も泊るので掃除にも力が入る。各部屋とお風呂・トイレ
の掃除をして私物を可能なかぎりしまいこむと、途端に部屋がガランとする。
各作業をするかたわらで当然娘の相手も(こういう時にかぎってよりによって「ぷれーどー(粘土)で遊ぶ!」と、汚れ遊びを指定するのは娘の得意技である)。

夕方本屋で機内用絵本とシールブックを1冊ずつ買い足した帰りにタウンハウスへ。残念ながらGabiもChristineも不在でさよならが言えなかった。中庭に出て
いたBevenとしばらく話してから別れる。彼女は夏休みの間だけサブレットでSachemに来ているので9月に戻ってきた時にはもういない。
明日の高速バスの時間に変更がないかどうかを電話で確認し、おつまみを持って7時にご近所さんのI氏宅へ(「帰国前日に夕食を作らなくていいと楽で
しょう?」と誘ってくれたM子さんは本当に細やかな気配りをする女性だ。明日もバスターミナルまで送って頂く予定である)。一緒に招待されていたフィルと
皆でおしゃべり。しばらく英会話から離れてしまうとまたふりだしに戻るんだろーなあ。。。

7月30日(火) 最後のプレイグループ

帰国準備の続き。ハウジングオフィスに以前の住人宛てに届いた手紙を届けに行き、銀行で細かいお金を下ろす(NYまでのバス代やタクシー代、ホテルでの
チップ等は1ドル札や10、20ドル札等を多めに用意していた方が支払いがスムーズらしいので。「ホールドアップ」された場合のお金も用意?!)。

午後3時前にメディカルのKさん宅へ。今日は帰国前最後のプレイグループ。直前まで我が家でやるのは忙しいだろうという皆の配慮により会場変更である。
先日の餃子大会が各ご家庭のご主人方に好評だったそうで、今日は第2弾のハンバーグ大会となった。持参したリンゴケーキで先にお茶をしてから作業を
開始。タネは基本タイプとみそ入りの和風タイプの2種類(すっかり食べ比べが定着したみたい)だったのだが、今回も「文明の利器」のおかげであっという間に
作業終了である(やっぱり欲しいかも、フードプロセッサー)。使いきらなければならない食材が残っていた我が家は今回は不参加だったのだが、娘用に小さな
ハンバーグ1個分のタネをお土産にいただいた。

夜に再びご近所になったIさん宅へ。サブレット用の我が家の鍵をKさんからNさんに渡していただく事になったので、明日Kさんと会う用事のあるI氏に受け渡し
を依頼。プレイグループから戻ってお風呂を済ませ、ハンバーグを焼いているたった数分の間に熟睡してしまった娘が起きてからお邪魔した(寝ている間に
行った方が楽なのだが、「M子お姉ちゃんとIお兄ちゃんに会う」のは娘にとって大きな楽しみの1つ。記憶力のいい娘は約束を破ると起きてからが大変なので
ある)。
100メートルほどの距離なので娘は三輪車(とうとう外に出してしまいました)、私は歩き。三輪車をこぎながら「あ。ぴかぴか。」と、空に見とれる娘の軌道は
なかなか危なっかしい。今夜は去年の9月6日、Sachemに引っ越してきた時に見上げたのと同じ満点の星空であった。

7月29日(月) 帰国準備

いよいよ間近に迫ってきた帰国のための準備を少しずつ始める。飛行機の便とNYのホテルのリコンファーム、8月後半から我が家をサブレットするNさんご夫妻
への書き置き(ゴミだしや換気扇の警報機、シャワーの切り替え方法等、スムーズに慣れていただこうと思うと結構色々と出てくるものです)の作成、メールの
処理等。電話、電気やテレビ等の支払いも小切手で行なうのが普通なので、我が家は2ヶ月分を滞納する事になる。ハノーバーに戻ってくるまでの間に
サービスを止められないよう念の為事前に連絡して確認をとっておいた。
午後からはモールへ買い物に。娘が機内で退屈しないよう"Borders"で小さめの絵本を購入。児童書コーナーには一緒に座って絵本を読める場所がある
ので、そこで色んな本を読んであげているうちにあっというまに時間がたってしまう。
買い物が終わってから以前一度いったソフトクリーム屋へ。先日はやはり日曜だったから閉まっていたようである。お店は単なる一軒家の中を改装しただけ。
お庭に面した窓2つ分をカウンターにし、そこでソフトクリームを買うとお庭のデッキチェアで食べる形式である。今日選んだ「ピーチメルバ」も実に美味であった。
食べ終わって帰ろうとすると、娘がどうしても"Thank you"を言いにいくときかないので、カウンターで挨拶をしたついでに営業期間を聞いた。4月から9月末まで
との事。ハノーバーに戻ってきたら親子でまた来ようっと。

7月28日(日) VTR鑑賞会

終日自宅と公園で過ごした一日。来週の木曜の帰国に備えてやるべきことをリストアップする。細かい事ばかりだが、直前までできない事も多くて残念。結局
前日にバタバタする事になるのかしらん。。。
午後に再びご近所さんになったM子さんが手作りパンの差入れに来てくれた。昨日引越ししたばかりなのにこの余裕には脱帽である。ご主人もお呼びして、
あさって返却予定の「千と千尋の神隠し」の上映会をする事に。
いつもは集中して見ている娘だが、お兄ちゃんとお姉ちゃんがいるとなると遊び相手をして欲しくてそわそわ。画面について「あれ、〜だねえ。」としきりと話し
かけようとするのだが、大人3人にそろって「しぃ〜っ!」と言われて腑に落ちない様子であった。

夕食前に公園でひと遊び。最近では毎日の様に1人で遊んでくる娘は、すっかり顔なじみのママも増えたようである。"Hi、Moi"(ちょっと発音違うんだけど)と
公園に来ているママ達に声をかけてもらっている。
先日一度会ったインド人の母子とおしゃべり。彼女のお宅には現在ご主人のご両親が住み込み、子守りの手伝いをしてくれているそうである。向かいの中国
人親子のお宅も、現在奥さんのお母さんが住み込みで1才過ぎの孫の面倒を見ているのだが(奥さんもご主人もダートマスの学生)、どちらの家庭も双方の
ご両親が観光ビザの最大滞在期間の6ヶ月間ずつ交代で渡米しているのだという。日本でも両親の助けを借りているママはたくさんいるが(自分も含めて)、
出産期でもないのに海外まで手伝いに来るというのにはびっくり。本当に親というものは有難い存在なのである。

インド人のママであるカビータに「モエは日本語と英語が話せるの?」と聞かれて「日本語はかなり話せるけど、保育園に通っていないので英語の方はまだ
あまり。セイチャム内の友達とはなるべく遊ばせるようにしてるんだけど、英語に触れるチャンスはそれぐらいかなあ。」と答える。「でも彼女は、私が何を言っても
わかってるみたい。保育園に行っていないにしてはかなり理解しているようね。」と言ってくれた。
そうであって欲しいなあと思いつつ、いつまでたっても帰ろうとしない娘に向かって"もえ !"と呼ぶと"What?"のひと言。お〜、と感心しつつ"We have to go
home!" と言うと、"No!"と即答。ホントだ、思ったより蓄積してるのかも。

7月27日(土) お引越し手伝い&お呼ばれ

昼過ぎに元お隣のIさん宅へ。今日の引越しの男性陣は我が家の時と同じくフィルとお隣ではないIさんである。引越し専用トラックをレンタルしていた事もあり、
作業は我が家の時以上にスムーズ。2時間後には新居でビールと引越しピザで乾杯できる状態に。我が家と同じ間取りの新居の広さにIさんご夫妻も嬉し
そうでした。

夜7時からは今日が最終営業日であるバーSへ。奥様のYさんが近々帰国するので、1人身になるご主人はレバノンの方に引っ越される予定なのである。
Furnishedだったお宅は引っ越し直前とは思えないほど以前と変わらず。今日のポットラックの御題は「おつまみ」という事でリビングにはさまざまな酒の友が
並んだ。日本でのインターンが終わってハノーバーに戻っていらしたばかりのKさんも参加され、がやがやとにぎやかな飲み会になった。最後までいたかったのに
めずらしく娘が早く帰りたがったので泣く泣くお先に失礼する。Sさん、最後の最後までバーSの営業、ありがとうございました。

7月26日(金) 公園三昧な一日

Sさん宅の早朝プレイグループに参加しようと思っていたのだが(娘が)寝坊してしまっていけず。かわりに家の前の公園遊びに付き合う。そうでもしないと、
昨日借りた「千と千尋の神隠し」のビデオを何度も繰り返し見たがるのである。(昨日の夜一緒に見たのに。でもやはり宮崎監督の作品は楽しい)。

午後3時頃、Gabiが自宅に遊びに来る。何度も誘っていたのだがそのたびにタイミングが合わず、新居に入ってもらったのは今日が初めてである。
しかし子供達は当然公園で遊びたがり、結局用意したコーヒーとクッキーを外に持っていって外でおしゃべり。貸し切り状態の公園で色んな話をする。
私は「ラテン系」というと「陽気で明るいけど時間にルーズでいい加減」というイメージがあるのだが、Gabiは「いい加減」という点は当てはまらない、とても
細やかな気配りのできる女性である。「時間にルーズ」という点については、1歳過ぎのJoaquinnの昼寝の時間に左右される事もあるが、それはラテン系だから
ではなく、「幼い子供を持つ母」として誰もが通る時期だ。やはり当てはまらない。結果、Gabiは一緒にいて楽しい上に信頼できる友人の一人である。
英語力は彼女の方がかなり上なのだが、私の表現しきれない部分を上手にguessしてくれるので、ちゃんと伝えられたという気分にもなれるからかもしれない。
当り前の事ではあるが、話の伝わり度に関わらずやはり相性はある(もちろん、全然伝わらないのは論外だが)。半年近く色んな人と話をしているうちに、
伝える事に苦労してでも親しくなりたいと思える相手と、そこまで努力しようとは思わない相手に別れてくるものである。
願わくば想い人と相思相愛になり、相手も私のつたない言葉をguessする気になってくれるといいのだが。たかが言葉、されど言葉、である。

夕方、娘が疲れて寝てしまった時間を利用して元お隣のIさんの引越し前日のお手伝い。本番は明日である。娘が足手まといにならないためにはどうしたら
いいかしら。。。

7月25日(木) "making 餃子" パーティー

午前中のHowe Libraryでのプレイグループは夏休み前最後の回。子供が10人以下の小さな回となってしまったが、その分一番前で絵本の読み聞かせや
歌遊びを楽しめた娘はいつもより積極的だったようである。

午後2時過ぎにはK君ママ、R君&K君ママ、メディカルのKさんが餃子の材料を持って我が家に集合。先日のプレイグループの際に「お茶をしている間に
夕食の仕度ができたらいいね。」と誰かが言い出したのがきっかけで、「餃子をつくりながらおしゃべりする」事になったのである。最も心配した子供達は、
R君&K君ママが日本から持ちかえった「千と千尋の神隠し」のビデオのおかげでテレビにくぎ付け。同じく彼女が持っているクイジナートのフードプロセッサーの
おかげで餃子のタネづくりも実にスピーディーに進んだ。メディカルのKさんが「我が家はいつも白菜ではなくキャベツ」と言っていたので、今日は白菜とキャベツの
2種類のタネを用意し、最終的には1人50個以上の餃子をお持ちかえりできた。お茶は餃子の仕分けを済ませてからの1時間程度だったが、口の方はタネ
づくりの時からせっせと動き、にぎやかな集いであった。
肝心の食べ比べだが、夕食分をのぞいて全ての餃子を冷凍したら、どうやら夕食に用意したのは全て白菜餃子だったようで比較できず。。。
いずれにせよ、とてもおいしゅうございました。

7月24日(水) 玄関ドア リニューアル

午前中、公園で娘を遊ばせながらママ友達のJustinとおしゃべりしていると、ダートマス大学の作業トラックが我が家の前で止まった。玄関ドアの取り替え作業
を昼食後にしに来てくれるという。
3週間程前に玄関ドアのチェックに来た作業マンが"I'll come back soon."と言ったっきり戻ってこなかった件である(普通、この言い方だと誰でもその日のうち
にくると思うよね?)。今のオンボロドアでも日常生活には支障をきたしていなかったので催促はしていなかったのだが、帰国前に作業をしてもらえる事になった
のは有難い。ついでに外れたまま重過ぎて直せなかったクローゼットのドアの見てもらう事にしよう。

午後1時半頃、約束通り来てくれたスタッフは新しい玄関ドアを我が家に立てかけると作業を開始。こちらのドアは高さも幅も日本よりも大きいので、かなり
重そうである。それを蝶番部分をちょっといじったかと思うと、ひょいっと抱え上げて外す様子はなかなかのもの。なるほど、作業スタッフ達は皆がっしりと体格の
いい人達ばかりである。
我が家の玄関はドアだけでなくドアの木枠ごと取りかえる必要があったので、おじさんは壁と木枠の間にノミのようなものをかなづちで叩きこんで木枠をバリバリと
はがしていく。「あ、おにーちゃんがもえちゃんのいえをこわしてるよ!だめなのにねぇ〜。」と娘は気が気ではなさそうである。それでもかなづち、ノミ、小型の
電動ノコギリ等を次々と持ち替えながら作業をする「おにーちゃん」に娘の目は終始くぎ付け。途中、DIY作業に興味深々のJustinの息子のサムも来る。
おじさんはサムと顔見知りらしく、色々と説明をしてあげながら手を動かしていた。
作業は4時前には無事終了。今までのドアは問答無用のオートロックだったのだが、今度のは前の家と同じく内側で設定を自由にできるので嬉しい。
クローゼットのドアも力持ちのおじさんはものの10秒で直してくれたので、はずしっぱなしだったクローゼットのドアもめでたく開閉可能に。小さな事とはいえ、
毎日の事が少し便利になるのはいい気分である。

作業中、はずれた木枠がおじさんの肩に落ちてきたのだが、娘がすかさず"Are you OK?"と言ったのにはびっくり。ちゃんと通じたらしく、おじさんは「おや、僕の
心配をしてくれるなんてありがとう。」と笑ってくれた。
公園で子供達が母親に良く言われているひと言ではあるが、自分から使えるようになったとは。最近、片言ではあるが「英語もどき」を自分から口に出す事が
多くなった。頼もしい進歩である。

7月23日(火) 再会

今日は午後から我が家で第3回目のプレイグループ。15日に2才のお誕生日を迎えたNちゃんのために、Kくんママと相談して彼女がプレゼントを、私が
ショートケーキを用意する事に。
朝から空はどんより暗く、にわか雨まで降ったのだが天気は一旦回復したのでたまっていた洗濯物を干す。強い日差しと洗濯物が飛んでしまうほどの風で
衣類がカラッと乾いたと思った途端、一転して再び激しい雷雨に。ハノーバーの天気は山のように変わりやすい。

2時半頃にK君母子、そして日本から帰国したばかりのR君&K君母子が到着。しばらく日本の話をあれこれと聞きながらおしゃべり。やがてNちゃん母子と
メディカルのKさんが息子のT君と一緒に到着。主役が揃ったという事でケーキにプレゼントでお祝いをする。遅れてAちゃん母子が到着した頃には雨も
止んでいたのだが、子供達が家の中で遊び続けてくれたおかげで今日は最後まで家の中でのお茶会が実現した。

夕方、皆が帰る時に雨が止んでいる事に気がついた娘。まだ濡れている公園にK君と一緒にすっとんでいった。娘を連れ戻そうと公園に入っていくと、
夏休みに入ってすぐにハノーバーを離れたStacyとその子供達が来ていた。一緒にいた彼女の友人も交えてお互いの夏休みの話をしばらく尋ね合う。
早い家族はそろそろハノーバーに戻ってくる時期なのである。そして我が家はこれから帰国。

7月22日(月) お呼ばれ

午前中にNちゃんママから夕食のお誘いの電話をいただく。すぐにでも行こうとする娘をなだめてモールに買い物に行くと、プライスチョッパーでGabiにばったり。
「午後からプールを出すからおいでよ」と声をかけてもらう。それにしても私がプライスチョッパーに行くのは週1回またはそれ以下なのだが、いくとGabiに会っている
気がする。彼女と私のペースがよっぽど合うのか、それとも彼女は毎日行ってるのか?

2時半頃にタウンハウスの公園に行ってみると、Gabiの息子のFranciscoとJoaquinnは既にプールでおおはしゃぎ。
Monicaはシアトルの実家に帰ってしまっていないものの、ChristineやBeven等、しばらく会わなかったママ友達とも久しぶりに話ができた。タウンハウスに
残っているママ達も相変わらず少なく、1人1人とじっくり話ができるのはとてもありがたい(自分の言いたい事が伝えたい通りに表現できないのは残念だが)。
日差しが暑いので日陰に座ろうとする私と違ってGabiは「日焼けしなくちゃ」と日向にデッキチェアを移動。私から見れば彼女は良い色に焼けているのだが、
遊びにきた故郷の友人に「どうしてそんなに白いの?」と言われたらしい。8月後半にエクアドルに帰るまでにもっと黒くなる予定とか。
考えてみれば女性の大半が「日焼けしていない白い肌」を目指しているのは日本ぐらいかもしれない。ヨーロッパでもアメリカでも若い女性達は皆いかにして
日焼けするかに苦労していた。年中太陽の恩恵にあずかっている日本と違って、皆短い夏の間にせっせと陽にあたろうとするのである。こっちで美白化粧品を
買うのはモデルぐらいなんじゃないだろうか。

7時にNちゃん宅にお邪魔。ご主人、NちゃんママとNちゃんに温かく迎えていただく。自分でつくらなくとも美味しい夕食が食べられ、娘には望めない大人の
会話が楽しめ、しかも自宅に戻ってまもなく娘が寝てくれた。なんとも贅沢な時間であった。本当にご馳走様&ありがとうございました。
Nちゃん一家は一時帰国もせずにハノーバーで、または旅行等をしてこの夏を過ごす予定。親子3人が揃った仲良し一家の様子を見ていて、少しダンナが
懐かしくなった夕べであった。

7月21日(日) Quechee Gorge

週末はママ友達が親子水入らずで過ごせる日、我が家にとっては彼らを遊びに誘えない日である。
今日も家の周りでのんびりすごそうかと思ったが、ふと"Quechee Gorge"に行く事を思いつく。以前Eちゃんママ達と平日にいったら蒸気機関車が運転して
いなかったのである。
今回は機関車も運行していて娘と一緒に2回乗る。蒸気機関車は見かけだけだろうとおもっていたのだが、本当に蒸気で動いているらしい。2回目は給水所
での給水も見物できた。外観は「機関車トーマス」によく似ており、男の子達にとても人気があるのもうなづける。

帰りに200フレーバー以上あるソフトクリーム屋さんに寄ってみると、なぜか店は閉まっていた。なんの説明書きもなくて理由はわからず。「1時間以上かけて
わざわざ食べにきた」という若者4人も苦笑して首をすくめ、がっかりしながら帰っていった。お店の無断休業も、お客の寛大な反応もなんとなくアメリカらしい。
帰りにガソリンスタンドでの給油ついでにそこのソフトクリームを食べてみたが、ばかでかいだけで食べきるのに一苦労。

自宅に戻ってまもなく長い昼寝の体制に入った娘。おかげで本を読んだりテレビの映画を見たりと1人の時間が過ごせたのだが、夜はなかなか寝てくれず。                                                                                                                   7月20日(土) 家の前で過ごす

昨日夜更かししたにも関わらず早く目が覚めた。外は快晴、気温もそれほど高くない。さわやかな陽気につられて衣類にリネン類まで洗濯し、昨日の片付け
の仕上げと家の掃除をいっきに済ませると実に気分爽快。

午後になると我が家の裏庭にいつもの「お客様」が登場。リスではなく、中国人が数人である。
新居の隣人はメディカルの中国人女性なのだが、2週間前からご両親が1ヶ月程の予定で遊びに来ている。その方々がどうやら我が家の裏庭をいたくお気に
召してしまったようなのである。当然彼らにも裏庭はあるのだが、我が家には大きな木のおかげで気持ち良い木蔭があるのだ。

そもそも彼らが来た翌日の朝、歯を磨きながら勝手口のブラインドを開けた途端目の前をお隣のお母さんがゆっくりと横切っていくのにびっくりしたのがはじまり
だった。借りているだけの家族寮の敷地とはいえ、裏庭は家の中が丸見えになる場所、まさか知らない人がいるとは思わない。「お散歩の近道でもしたん
だろう」と自分を納得させた。
ところが、最初のうちは自分達の裏庭にリクライニングチェアを出していたご両親、しばらくするとそれを我が家の裏庭の木蔭に持ってきて寝そべるようになった。
これまた台所に立とうとして初めて見つけた時はびっくり。その時に何か言えばよかったのだが、こちらに背を向けて座っているし、お隣には木蔭がないし、
文句を言うのは自分の方がケチ臭いような気がして言いそびれてしまったのである。そして最近では椅子はそのまま置きっぱなし。毎日、午後になると
お母さん、お父さん、そして時には娘さん本人までが仲良くうちの裏庭に、こちらを向いて寝そべっている。娘も「あ?しらないひとがもえちゃんのおにわにいる
よ!だめだねえ〜。」。。。
以前この家に住んでいたのはアメリカ人夫婦だったのだが、彼らに対して同じ事をしていたとは思えない。多分同じアジア人だからという気安さがあるのだろう。
でもトイレにもドアがないという中国の人達の「プライバシー」の感覚と私のそれとはかなりのギャップがあると思うぞ。

我が家は前庭に机と椅子を出し、娘とお茶をしながら本を読んだりお絵かきをしたり。寄ってきたリスにケーキのかけらを投げたりしながら、「庭のある生活」
の有難さを実感した一日であった。親子3人で楽しめないのが残念ではあるが、9月始めに戻ってきてからの楽しみにとっておこう。

7月19日(金) Yさん送別会

午前中は先週の金曜日にはじめてお邪魔させてもらったSさん宅のプレイグループに顔を出す。娘はまだ一回り以上年下のAちゃんと遊ぶ方法がわからない
らしい。力の加減もできず、言葉も理解しないが意志のはっきりしているAちゃんにたじたじ。突然顔に手をのばしてきたりするAちゃんから逃げ回るのが精一杯
のようである。
プレイグループ後にCOOPに寄って買い物を済ませ、夜のお客様の準備のための料理と掃除。バーSのYさんが8月半ばに帰国するので、少し早めの送別会
をしようという話になったのである。ポットラック・パーティーなのでたいした準備もなく、雑誌を読みながらラザニアに豆腐料理、デザートを準備。朝から「おにー
ちゃんとおねーちゃんたち、まだこない?」と聞き続ける娘に答える方が大変である。

6時過ぎに続々とお客様達が来ると、あっという間にテーブルの上はアルコールやご馳走で一杯に。メンバーはバーSことSさんご夫妻、元お隣のIさんご夫妻、
お隣ではない方のIさんご夫妻にT子さん。9月末の出産のために、日本でインターン中のご主人よりも一足早く戻って来たMさんも来てくれたので、大人は
総勢9人という、にぎやかなパーティーとなった。日付が変わるまでご馳走、お酒とおしゃべりを楽しむ。

7月18日(木) リスと同居?

先週の木曜に引き続き、今週も「我が家の」公園でプレイグループを招集。参加メンバーは先週と同じK君ママにNちゃんママ、メディカルのKさん、そして最近
お知り合いになったばかりのAちゃんママである。年の近い娘とK君はくっついて遊ぶのだが、Nちゃんはあと一息、Aちゃんはまだまだその年齢には達していない。
プレイグループとはいっても遊んでいるのは子供達ではなく、親達のようである(笑)。
天気は午前中は雨が降り、午後からは湿度の高いまま曇りから晴れに変わった。じめっとした暑さのせいか、しばらく公園で遊んだ後は子供達もすんなりと
家の中に移動。娘の新品の三輪車を巡っての争いも多少あったが、それぞれの子供達の年齢が離れているせいで大きなけんかもなくそれぞれが満足して
個別に(笑)遊んでいたようである。

一足先にKさんとAちゃんママが帰り、いつものメンバーになってしばらくすると、台所の方をむいて座っていたK君ママが「あ、リスが入ってきてる!」。
振り向くと台所の生ゴミ用バケツがゆっさゆっさと揺れている。「ああ、勝手口を開けてるからだ。」と言った次の瞬間、網戸が閉まっている事に気付く。あれ?
玄関ドアを振り向いてみたが、そちらの網戸も閉まっている。
そうっと近づいてゴミ箱を除いてみると、大人達に気がついたリスはあわててゴミ箱から飛び出して台所の食器棚の裏に逃げ込んでしまった。可愛いはずの
リスであるが、思わずこっちも後ずさる。外で見かける分には愛らしい動物なのだが、家の中に入ってくるとなるとやはり野良犬や野良猫と同じ不快さを感じて
しまうものである。Nちゃんママによるとリスだって病気を運んでくるらしいし。
ふと、数日前にゴミ箱の隣にパンの残りが落ちていたのを思い出した。その時は今1つ納得できないながらも、「ちゃんとゴミ箱に捨てたつもりで横に落とし
ちゃったんだろう」と自分を納得させたのだったが、今考えるとあれはこいつだったに違いない。一体いつからリスと同居していたのかしら。

ドアじゃなければたぶんここだろう、と食器棚の後ろの空間を確かめると、外につながっている短い配管部分はやはり食器棚でふさがれてはいなかった。リスを
追い出すつもりで食器棚を何回か叩いてから勝手口の外をのぞいてみる。配管から飛び出したばかりのリスがすたこらさっさと逃げ出すところであった。
外に出て配管部分を確かめてみると、案の定蓋が割れてすきまが。近くに落ちていたレンガでそこをふさいで一件落着である。

以前、モニカの家に遊びにいく途中のSachem内ゴミ集積場で、むき出しのまま捨てられていたクリームチーズの容器にシマリスが3匹たかっているのをみかけた
事がある。リス達にとってはよっぽど魅力的なエサだったらしく、娘をベビーカーに乗せた私が近づいてくるギリギリまでせっせとチーズをなめ続けていた。うち一匹
は私を見上げチーズをかじり、再び見上げてはまたかじり、「いじめる?いじめる?」と目で問いかけながらも最後までチーズにしがみついていたのであった。
そのいじきたない姿を見て以来、私のリスに対するイメージは大分変わった。それは「憧れの人」に幻滅した時の気持ちと似ていて少し悲しい。

7月17日(水) 大学保険と三輪車

午前中に大学の医療保険担当オフィスへ。元お隣のI氏が詳しく説明してくれたオフィスの場所は大学のすぐ近くだったのだが、私の早とちりでレバノンにある
大学付属の病院まで行ってしまった。病院の駐車場入り口の守衛にオフィスの住所を言ってみたのだが。守衛達は通る人達に用件を言わせておきながら
実はろくに聞いていない事が判明。多分「日本に行く」と言っても通してくれるだろう。
すぐに大学まで戻って無事にオフィスにたどり着いたものの、やはり日本の保険会社の英文加入証明書ではなく大学所定の用紙に記入してもらう必要が
あるとの事。「保険会社の連絡先を教えてくれたら私が交渉してみるわよ。」との親切な申し出をありがたく辞退。ダートマス保険と同じ内容をカバーして
いない事がばれちゃったらどっちにしてもこの話はおじゃんだ。どうやら大人しくダートマス保険に加入するしかなさそうである。

帰る途中、大学の食堂で娘とソフトクリームを食べる。食堂の会計係のおばちゃま達は娘を見ると"How cute !"と目を細め、2回に1回はソフトクリームを
おごってくれる(というか、お金を払わずに通してくれる)。今日はおごりの日であった。最近は自分の判断で「さんきゅー」を言うようになった娘、帰る時も愛想を
振りまき、喜ばれていた。

その足でモールをまわって娘に三輪車を購入。考えてみれば5月の誕生日の時に「3才になったら買ってあげる」と約束していた品である。薄情な母は「でも
夏に帰国するなら使える期間も短いしなあ。。。」と、あわよくば約束を反故にするつもりだったのだが、近所の家の前に置いてある三輪車を毎日、ニコニコと
乗りまわしている娘に罪悪感も感じていた今日この頃。ふと「家の中用に買ってあげたら季節に関係なくずっと使えるな。」と思いついたのであった。
$40も出せば子供用の自転車が買えるのだが、家の中には大き過ぎるし来年日本に持って帰る事もできないだろう、と散々迷った末に対象年齢の一番
高い三輪車を$25で購入。3才児に今更三輪車を買う事に多少の抵抗もあったのだが、自宅に戻って30分ほどかけて組み立ててみるとこれが結構大きい。
ハンドルとサドルを一番高い位置に調節してみると、娘はつま先立ちになってしまったので(足ではなく身長のせいだと思いたい)、一番低く位置でセット。
家のあちこちにぶつかりながら嬉しそうに漕ぎまわる娘であった。

7月16日(火) 肌寒い一日

朝からどんよりと暗い空。いつ雨が降ってもおかしくない空模様なので外出する用事を延期して自宅で過ごす事に。帰国時の荷物の整理にを始める。
今回は荷物が少ないので、小さくなった娘の服や着る機会のなさそうなお洒落着、厚着の嫌いなダンナのセーター等、残りの1年間で不要な物を一足早く
持って帰ろうと思っているのだが、いざ選別しようとするとなかなか踏ん切りがつかないものである。今から来年の帰国時の事を考えて準備するという事実にも
抵抗があるのかもしれない。残り期間がさらに短くなってしまうような気がしてしまうのだ。

昨日Gabiから電話をもらっていたので久しぶりにタウンハウスの公園へ。娘は家の前の公園を気に入っているため、涼しい日が続いたここ最近はタウンハウス
にいかずにいた。木蔭の多いタウンハウスの公園は今日は肌寒いぐらい。Gabiの家の中でコーヒーをご馳走になりながら話し込む。

一時帰国が確定して間もなく、縁があって2組の夫婦に半月ずつ我が家をサブレットする事になった。サブレットとは、留守中の我が家を他人に「また貸し」
する事である。こちらではよく行われる事らしく、場合によっては一時的に自分達の家具や荷物を倉庫に預けて家を空っぽ状態にして貸すらしい。我が家の
場合は期間も短期なので、貴重品以外はそのままにして自由に使ってもらう予定である。夏休み前にハウジング・オフィスからも斡旋の案内があったのだが、
まだ帰国も決まっておらず、全くの他人に貸すのも気が進まず、何よりも仕事のいい加減なハウジング・オフィスを通す気になれずに見送っていたのである。

サブレット相手だが、前半はGabiの紹介のアルゼンチン人家族。4歳の女の子がいる。後半は我が家がメンターである日本人の新1年生、Nさんご夫妻。
後半は特に心配していないのだが、日本人ではない前半の家族には「家の中は土足厳禁」というルールだけは念押ししておこう。
知り合いや友人の紹介でなかったら我が家を提供する気にはなれなかったかもしれないが、アメリカでは一般的であるサブレットを経験してみるいい機会だ。
あとは鍵の受け渡し等の細かい事を、Gabiに手伝ってもらって決めればトラブルはないだろう。

公園で遊んでいると久しぶりにモニカにも会えた。「昨夜は2時頃まで眠れなくって。マケイラまで3時過ぎに突然目を覚ましてきたもんだから今日は寝不足。」
とモニカ。「よっぽどマケイラをあなたのところに連れていこうかと思ったわよ。」とウィンクされた(私と娘の夜更かしは不名誉ながら有名である)。
「とんでもない。最近はすごく頑張って娘も結構早く寝かせてるのよ。」と反論すると、「それでも1時ぐらいまでは起きてるんでしょ」と、今度はGabiが鼻で笑う。
本当に最近は遅くても10時頃には寝かせてるんだってば。。。

今日は8時に娘を寝かせた。ああ、この模範的な姿を彼らに見せてやりたい(でも彼らの子供達は遅くて8時就寝なのである。。。)。

7月15日(月) Tuckiesな一日

午前中に暖房用のオイル業者に連絡。Sachemはオイルヒーティング・システムなのだが、新居に引っ越してきてまもなく新居のオイルタンク一杯分の請求
書が来た。前の家に残っているオイル分は返金してもらえるはずなので、遅れ馳せながら引越しの連絡をする事にしたのである。
今までの請求書を全て引っ張り出してみると、別のハウスの請求書が一件混じっていた。思ったとおり、以前ハウジング・オフィスのいい加減な仕事振りの
せいであやうく電気代を払わされそうになったのと同じ番号のハウスである。顧客サービス担当の女性に説明してみると、今週中に前の家のオイル残量を
確認し、以前間違えて払った金額も合わせて今回の請求額と相殺してくれるとの事。スムーズに解決できてひと安心である。

12時にハノーバー市内の中華料理屋「パンダハウス」へ。ダンナのクラスメートのT氏がNYから日帰りでハノーバーに来るというので、現在ハノーバーに残って
いる"Tuckies"でランチをする事にしたのである。まだインターン中かと思いきやNYでのインターンは先週で終了し、日本でのインターン第2弾のために今週末
にはNYから帰国するとの事。「男性の同僚に誘われそうになった」等、T氏の面白おかしいNY話に盛り上がりながらランチを楽しんだ。
I氏がランチ後にセッティングしていたゴルフに男性陣が向かった後、Yさん、T子さんと一緒にご主人不在のI氏宅にお邪魔する。奥様のMさんにお茶をご馳走
になりながらおしゃべりしているとゴルフ隊から電話。調子が良くてやめられなくなったらしく、T氏は夕方帰る予定を夜に延期したという。一緒に夕食に誘って
下さったMさんのお申し出をありがたくお断りし、まだ新居にきていただいていなかったYさんを我が家での夕食にお誘いした。

バーSの奥様ことYさんは、今週からご主人が夕食付きのフランス語講座に通い始めたらしい。うちに来ていただくともれなく娘のベビーシッターがついてくるのが
申し訳ないのだが、しばらく会う機会のなかったYさんとのおしゃべりはとても楽しかった。彼女は仕事の関係上8月半ばには帰国してしまうのでなおさらである。

夕食を済ませてからYさん、元お隣のI氏と一緒に再びI氏宅へ。10時過ぎまで軽いお酒とおしゃべりに盛り上がった。

7月14日(日) のんびりデー

夕べ娘が寝たのは結局11時。。。それでも今朝はなんとか9時に起こす。
昨日から再び蒸し暑い日々が戻ってきたようで、日中は日差しも強く空気もむっとする。さすがの娘も10分ほど公園につきあっただけで「のどかわいた」と
帰る事に賛成してくれた。家の中で娘の遊びにつきあったり家事をしたりして日中を過ごし、夕食後8時過ぎに涼しくなった公園で30分ほど遊ばせる。
夏至も過ぎて最近は少し日が落ちるのが早くなった。とはいっても9時頃でもまだ公園で遊べる。子供の公園遊びも犬のお散歩もこの時間帯にみかける
事も多いのである。

娘は昼寝もせずに一日遊んでいた。公園遊びから帰ってすぐ「よし、今日はすごく早く寝てくれるかも」とお風呂も手早く済ませたのに、気がつくとまたまた
11時。頑張って早起きしたのに自分の時間もとれず、なんだか損した気分である。スペイン語もまさに3日坊主。これにめげずに明日も早起きしよう。

7月13日(土) Hanover Street Festival

昨日いつもより早起きしたのが気持ち良かったので今朝も8時に起床。朝食を食べ終わった頃に起きてきた娘にも食べさせ、ひとしきり友人達のHPをチェック
してもまだ9時。先日銀行内のチラシで見かけた"Hanover Street Festival"をのぞきに行くために10時半頃家を出た。

今朝は思わず長袖を選んだ程肌寒い。早起きをした爽快な気分の余韻のまま、「たまには歩いてみよう」と思いつき、ベビーカーに娘を乗せて出発。
Sachem在住ママ達の中には、子供達をベビーカーに座らせて朝・夕とお散歩をしている人達がいる。Sachem内だけではなく、Hanoverまでの道程を歩いて
いる姿を時折車の中から見かけて常々感心している。「つわもの」になると、ベビーカーを押しながらジョギングしているのである。出産前に輸入物の育児
グッズ・カタログを見ていて「ジョギングができます」と紹介されていたアメリカ製ベビーカーにダンナと大笑いした事があった。「子供を連れてまで走るかね〜」と。
しかし、こちらに来てみるとあちこちでそのベビーカーを使っているママ達を見かけるのである(笑)。ごめんなさい、笑ったりして。。。

アメリカのママ達を見習うつもりで出発したものの、Sachem入り口までたどり着く前に早くも後悔し始めた。家の中は寒いぐらいだったのに、外に出て歩き
出すとまもなく日差しの強さで汗が浮かんでくる。「やっぱり家に戻って半袖に着替えてこよう。」と思いつつも、ここで帰ったら間違いなく車に乗り換える自分が
目に見える。免罪符を求める気分で「おうちに帰って車に乗りたい?」と娘に同意を求めてみたが、返事は「いや。あるくの。」(あんた歩いてないじゃん)。
結局長袖をまくりあげ、登りと下りが交互にある街中までの道程をふうふう言いながら30分歩き続けた。

最初のお店が見えてくる頃になると、メインストリートがバリケードで封鎖され、白いテントの出店がずらっと並んでいる光景があらわれた。近づいてみると、
メインストリートにある各種お店が普段よりもお得な価格で商品を提供していたり、子供の遊びコーナーを設けていたり、ピザやフライドポテト等を販売して
いたりしている。商店街のお祭り、といった感じである。
娘に英語のビデオを2本買い、バンド演奏の近くの日陰に腰掛けて持ってきたジュースとリンゴケーキを食べる。キッチン雑貨のお店が出店しているテントを
物色していると家族全員で来ていたメディカルのK君ママにバッタリ。しばらく一緒に行動してから別れ、再び会ったりしながら娘はK君とK君のお姉さんの
Hちゃんと一緒に過ごす時間を楽しんだようである。

人手がますます多くなってきた2時頃に街中を出て、高いびきの娘をベビーカーに乗せて再び我が家まで歩いた。汗だくになりながら30分。
家に着いてシャワーを浴び、着替えて麦茶を飲んだ時の爽快感はこの上なし。お風呂後にまたもや昼寝に入ってしまった娘。
再び夜型に戻ってしまうのだろうか。。。

7月12日(金) 合同ショッピング

朝9時半過ぎからメディカルのSさん宅にお邪魔。Sさんのお名前は以前からお聞きしていたのだが、直接お話する機会はこれが初めてだ(ハノーバーには
まだまだお目にかかっていない日本人がたくさんいるのである)。金曜午前中のSさん宅でのプレイグループはこれまでもあったらしいのだが、スペイン語レッスン
と重なっているために今までEちゃんママやK君ママからも聞いた事がなかったようである。
今日は「車なき子」だというM子さんを乗せて到着すると、昨日遊んだばかりのK君ママとメディカルのKさんが先にいらしていた。お2人とも子供達が幼稚園や
学校に行っているため、ママのみの参加。大人5人に対して子供はわが娘とSさんのお嬢さん「Aちゃん」の2人だけであった(笑)。
Aちゃんはまだ1歳になったばかりで娘と一緒に遊ぶという感じではなかったものの、「新入り」に対する興味は深々。娘の靴をつかみ、帽子を手に取って
しげしげと眺めたり、口にいれてみたり。自分の所有権を剥奪されると感じたのか、娘はそれらを乱暴に取り返してAちゃんを押し戻し、泣かせてしまった。
この2人が一緒に遊べるようになるにはもうしばらく時間がかかりそうである。。。

一旦自宅に戻って昼食を済ませてから再びM子さんと一緒に買い出しへ。M子お姉ちゃんと一緒に買い物をするのが嬉しい娘は上機嫌である。
八百屋、プライスチョッパー、ウォルマートをはしごして最後は寝てしまった娘。その間にM子さんをお宅の前で降ろして別れてしまったため、自宅に着いて
起こされた娘は「Mこおねーちゃんは?こーえんであそぶのー!」とひとしきり大泣き。
他の子供達と一緒に公園で遊ばせていると、夕方になって娘のテレパシーが通じたかのようにお手製のどらやきのおすそわけに来てくれたM子さん。自宅で
絵本を読んでもらってやっと納得した娘であった。

7月11日(木) South Sachem プレイグループ

新居にメディカルのK君ママをお誘い。少し前にご両親がいらしていたNちゃんママも、「お客様方」を無事見送ったというので来られる事になった。
昨日と同じリンゴケーキを焼いておき、本1冊を持って待ちきれずに公園にすっとんでいった娘の後を追う。

3時頃、K君ママとNちゃんママがほぼ同時に登場。奇声をあげながらお友達たちのもとへかけよる娘。Eちゃんがいる時は男の子のK君やひとまわり年下の
Nちゃんとはあまり遊んでいなかったのだが、今日は3人そろって仲むつまじく遊んでいた。Nちゃんも少し見ないうちにさらにおしゃべりになり、お友達と一緒に
遊ぶ事に興味が湧いてきたようである(年上の子供達と同じ事をしようとするので、ママは目が離せなくて大変そうだったが)。
家の中だとおもちゃのとりあいになりがちな子供達だが、公園だとけんかの種もないらしい。一緒にブランコに乗ってはしゃいだり、順番で滑り台から滑ったりと、
公園内のデッキチェアでお茶をするママ達に見守られ、少し遅れて参加してくれた元お隣のM子さんをふりまわしながら(?)午後中遊び続けた。

プレイグループ解散後、サラダを作り、ワインとチーズを持ってM子さん宅へ手作りピザをいただきにお邪魔。もともとは「いつもご招待いただいているバーSの
Sさんご夫妻を、Iさんと我が家の持ち寄りでお呼びしよう」という主旨だったのだが、肝心のSさんご夫妻がどうやらご旅行か何かで不在だったらしく、連絡が
つかなかったのである。
NYから一時帰国する事を話すと、旅慣れているIさんご主人がインターネットを検索してこの時期のホテルの宿泊料金の相場を調べてくれた上で、
"priceline"とよく似た仕組みの"hotwire"というサイトを教えてくれた。どちらも自分の希望する金額を「入札」し、格安料金にて航空券や宿泊等を予約
できるサイトである。
アメリカに来て以来、ダンナもこれらのサイトを利用して航空券等を購入していたのだが、私が入札するのがこれが初めて。娘が寝た後、1時間程各サイトを
比較検討した結果、NYのミッドタウンにある三ツ星以上のホテルを相場の半額足らずの料金で予約する事ができた。Iさん、どうもありがとうございました。

7月10日(水) モニカとお茶

Gabiを午後からお茶に誘っていたので、午前中にリンゴケーキを焼いておく。1時半頃にモニカにも電話。昨日の夜雨が降ったためか、空は快晴だが気温は
低め。風が強いので半袖では少し寒いぐらいである。
娘と公園で遊んでいると、モニカ達が先にやってきた。子供達が公園から離れなさそうなので、家の前にテーブルを出して外でお茶をする事に。
今日の風は本当に強く、ちょっとのおもり程度では紙皿も紙コップもふっとんでいってしまう。キャーキャーいいながら紙皿を追いかけ、戻ってきてはケーキを
ほおばるマケイラと娘。モニカと一対一でおしゃべりをするのはこれが初めてである。自分のペースで言葉を捜しながら話す私にじっくりとつきあってくれるので
普段よりも落ち着いて色んな話が楽しめた。
夕方、モニカ達が帰る頃になってもGabiは現われず。所用で朝早くからマンチェスターに行ってきたと、おわびの電話が夜にかかってきたのでまた別の日に
誘った。

H.I.S.に連絡をして仮予約していた航空券を購入。これでいよいよ帰国日が決まった。8月1日にNYに前泊し、ダンナのいる神戸には8月3日に到着。
最近、娘もよく「にほんにかえる」と言うようになったので潮時なのかもしれない。特に私に怒られた時に「ぱぱにあいたいよぉ〜!」と泣くのである(それは反則
だろ)。7月中こちらの夏を満喫したら、久しぶりに日本の都会に帰るのもなかなか楽しみである。

夜にはスペイン語のテキストを広げながらテレビの映画を見る(もちろん英語)。二兎を追うもの。。。?

7月9日(火) 雑事にとりかかる

昨日の決心を元に今日は雑事をいくつか片付けた。
まずは大学の医療保険の件。ダートマス大学の学生は1年ごとに更新される大学の医療保険に加入しなければならないのだが、大学の保険と同じまたは
それ以上の保険に加入していれば、大学の保険への加入を断ってもいいのである。ただし、大学所定の用紙に保険会社のサイン等が必要になる。
大学の保険担当者に電話をして手続きの方法について確認してみると、意外な事に保険会社のサインはファックスでのやりとりでもいいとの事。それだけでも
大分手続きが楽になる。さっそく娘と一緒にハノーバーのメインストリートへ。
郵便局で切手を買い、住所変更届けをもらい、光熱費等の支払いを投函する。銀行でも住所変更の手続きを依頼。ものの数分で手続きは完了し、
旧住所が印刷された小切手については「訂正してそのまま使ってもいいです。それで受けてくれないお店があれば新しい小切手帳を発行しましょう。」との
事。そんなんでいいの?なんだかずいぶんいい加減だなあ。

自宅に戻ってお昼を食べた後、久しぶりにスペイン語のテキストを広げる。Paulaからは山のような宿題が出ているのである。いくらなんでもそろそろ始めないと
まずい。テキストは日本に持って帰る事になりそうである。

夕方には公園からなかなか離れない娘を説得してWhite River JunctionのAmtrak(電車)と高速バスターミナルにいってみる。今回の一時帰国はNYから
伊丹空港までの航空券を予約したので、NYまでの行き方を調べるためである。ボストンから帰るにしてもホテルに前泊しなければならないので、いっその事
NYまで出てトランジットなしにした方が楽なはず。2月に再渡米した際は乗換え先のシカゴでなぜかいったん全ての荷物をチェックアウトさせられ、空港内を
娘と一緒に走りまわるはめになり、あやうくボストン行きの国内便に乗り遅れるところだったのだ。
Amtrakの方は本数が少ないためか、職員室が2時間後まで閉鎖されていたので断念。高速バスターミナルでNY行きのバスを調べると、曜日によって異なる
ものの、NY行きは一日3〜4本、所用時間は6時間半。片道の料金は2人分で$84。6時間半とはちょっと長いが、乗ってしまえば楽だろう。今回はやはり
この行き方で帰ってみよう。

夜にダンナの加入している海外旅行障害保険の保険会社の日本の支店に電話。事情をざっと説明して今日コピーしてきた用紙を送ってみたものの、
子1時間後にかかってきた電話では「この用紙にはサインできません。」との事。実は大学の保険にはメンタルヘルス等の治療も含まれているので、海外旅行
保険ではカバーしきれていないのであった。わかってはいたんだけど、なんとかならないかなあと思ったのよね(笑)。やっぱりだめだったか。。。
保険会社の所定の英文加入証明書なら発行してもらえるとの事だったので、またまたダメ元で大学側に交渉してみる事にしてみよう。メンタルヘルスなんか
いらないっつーの。
娘が寝てからはインターネットでNY市内の地図および空港に近いホテルを検索。

7月8日(月) またまたのんびりデー

今日ものんびり自宅で過ごす。久しぶりに日差しも強く、蒸し暑さが戻ってきた。昼過ぎに娘を公園で遊ばせていたら、元お隣のM子さんが本を貸しに来て
くれたのでしばらくおしゃべり。3時過ぎにお茶をいただきにお邪魔させていただく。

8月始めの一時帰国まで気がつくとあと3週間ちょっとである。それまでにしなければならない事は色々とあるのだが、ついつい「明日にしよう」と近くにある本を
手にとってしまう日々が続いている。読書自体は悪い事ではないのだが、優先順位の高い用事を後まわしにするための口実にしている気が。。。
忙しい時は動きも効率的でスピーディーだが、時間に余裕ができると用事をこなすスピードものんびりしてしまい、結局「いずれ時間ができたらやろう」と考えて
いる事までは手がまわらない。時間は「できる」ものではなく「つくる」ものである事を改めて実感。
明日は少し用事を片付けてすっきりした気分になりたいものである。

7月7日(日) のんびりデー

明け方まで起きていたにもかかわらず、10時頃には起きてしまう。
娘と一緒に朝食をとった後、のんびりと昨日のおもちゃを片付け、掃除機をかけ、食器や鍋の残りを洗う。元お隣のM子さんが先日貸していたBocceセット
を返しに来てくれたので一緒にお茶をする。しばらくしてご主人のIさんも顔を出してくれてからは、女性同志がおしゃべりで盛りあがり、Iさんが娘の相手をする、
という構図になった(こちらで知り合ったダンナの日本人クラスメート達は、20代後半から30代前半で子供がいないにもかかわらず、本当に子供の面倒見の
いい人が多い)。昨日お借りした炊飯器と、昨日の夕食の残りを少し持っていってもらった。

あとは娘の公園につきあったり、家で一緒に遊んだりと、外出をせずにのんびり過ごした一日。

7月6日(土) Thanks Dinner

今日は先日手伝ってもらった「お引越し隊」を夕食にご招待。買い出しに部屋の片付け、ディナーの用意に娘の相手等、To Do Listに書いてある事を
こなしているうちにあっというまに夕方に。最近では1人で公園に出ていく娘を止める事ができず、私が夕方台所に立っている間、娘はずっと公園で遊んで
いた。「ぶらんこ、おして!」等と言われずにほっとしたのだが、見ると他の子供と一緒に二人乗りのぶらんこに座り、その子のママが押してあげてくれていた。

約束の時間の6時少し前にT子さんが来てくれて、思わず料理の仕上げを手伝ってもらう。続いて(元お隣ではない)Iさんご夫妻にモニカ&フィルの一家が
到着。元お隣のIさんご夫妻は遅れそうだったので、料理がそろってから皆で食べ始める。
モニカ達は和食好きな一家なので心配はしていなかったのだが、息子のデレックとマケイラが"We want japanese rice!"と、白いご飯を大喜びでほおばって
いるのを見て、「本当に普段からよく和食を作ってるんだろうなあ」と納得。私でさえまだ行った事がないボストンの日本食材店も彼らはお馴染みのようである。
普段あまりお肉を食べないらしいデレックが"I love this !"とパクパク食べてくれたのは揚げ鳥のネギソース漬け。子供達は正直なのでたくさん食べてくれて安心。

1時間近く遅れて元お隣のIさんご夫妻も到着。ボストンまで日帰りで行っていたそうである。今日はThanks Dinnerなので手土産はなしで、とお願いして
いたにも関わらず、それぞれがビールやデザート、ワイン等を持参してくれて恐縮であった。
圧倒的に日本人比率の高い今宵のDinnerではあったが会話は英語で盛りあがった。子持ちのモニカ達も10時過ぎまでいてくれたところを見ると、日本人
ばかりのなかでも特に退屈もせずに楽しんでくれたようである。もう少し人数が多かったら英語で話すグループと日本語で話すグループに分かれてしまったの
かもしれない。大人が8人という今日の人数は、我が家でリビングテーブルを囲むにはちょうどいいサイズだったようである。
モニカ達が明日が早いからと先に帰ってからも、残りの人達と12時半ごろまで話に花を咲かせ、とても楽しい夕べであった。

すこぶるご機嫌ではしゃいでいた娘だが、皆が帰宅した途端、電池が切れたように寝てしまった。軽く後片付けをしてからついつい「模倣犯」の続きを読み
初めてしまい、明け方の4時頃まで夜更かし(というより徹夜?)してしまった。

7月5日(金) Locked out

午前中、娘と朝食をすませてしばらくしてから明日の買い出しに出かける事に。我が家の引越しを手伝ってくれた友人達を夕食にご招待しているのである。
早々と靴をはき、家の外から「まま、おいで、おいで!遅刻するよ!」と叫ぶ娘にせかされるようにリュックと買い物リストと眼鏡をつかんで外に出る。ドアを
バタンと閉める直前に「あ!」と思ったが時すでに遅し。キーホルダーを持ってでるのを忘れてしまったのである。
引越し前の家はオートロックにもそうではない設定にもできたのだが、新居は表・裏口共に問答無用のオートロック。いつかやってしまうだろうから何か良い
方法を考えておかなければ、と思ってはいたのだが。。。
周りを見まわすと三軒先の空家にペイント業者のお兄さんが来ていたので、全戸共通の鍵でも持っていないかと話しかけてみたがやはり答えは"No."。
仕方がないので元お隣のIさんご夫妻が自宅にいる事を祈りつつ、娘と一緒にドアをたたきにいく。ありがたい事に彼らは自宅にいた。
結局、ご主人にハウジング・オフィスまで車で連れていってもらい、スペアキーをピックアップしてなんとか一軒落着。Iさん、どうもお騒がせ致しました。。。

娘をしばらく公園で遊ばせてから一緒に買い出しに。久しぶりにStern'sに行ってみたが、今日の野菜はいまいち。新鮮な物だけを買ってそのままプライス
チョッパーへと足をのばす。残りの野菜とお肉、ビール等を買い込んでからHanoverに戻る。連休2日目の今日もWest Lebanonの道路はとても渋滞していた。
出かけないで自宅にいる人が買い物をしにくるんだろうか。
自宅に戻らずにCOOPへ。プライスチョッパーでも入手できなかった新鮮な大根やねぎ等を買いにいく。和食によく使う食材は、タイミングが悪いとお店のはしご
をしなければいけないのが不便である。どの店でも「しめじ」だけが入手できず。明日もう一度COOPまで行ってみて、それでなかったらメニューを変更しなきゃ。

自宅に戻ってから再び娘の公園遊びにつきあわされる。今日は朝から一転して涼しく、ここのところあまり公園遊びが楽しめなかった娘は嬉しそうである。
他にもママ&キッズがちらほらと見かけられた。

6時過ぎ、「これからNYに行く」とEちゃん親子がひまわりのプランターを持ってきた。明日の夕食に来てもらう事になっていたのだが、予定が変更になったらしい。
ご主人はひきつづきNYでのインターン、母子はNYから3週間ほど一時帰国の予定。我が家が入れ違いで帰国するため、2ヶ月近く会えなくなる。
Eちゃんは寝ていたため、娘はざんねんながらお別れができず。「じーじ、ばーばのところに帰るんだって。」と言うと、「もえちゃんもいくからねー!」と叫びながら
手をふっていた。君のじーじ・ばーばとは別人なんだけどね。

お昼寝をしなかった娘は夕食後に早々と寝てしまったので、Eちゃんママから借りている「模倣犯」の続きを読みふける。薄気味の悪い本はダンナのいない時、
しかもこんな夜更けに読むもんじゃない、と思いつつ今夜もやめられないのであった。

プライスチョッパーの駐車場カート置き場に向かう途中、年配のご婦人がカートを返しに来ていたので、"Can I use it?"と声をかけると、ご婦人は"OK, let's
swap. You take this and I take this cuty !"と茶目っ気たっぷりに娘を指差してニッコリ。
こちらに来て以来、知らない人とのちょっとした会話にほんわかとなごむ事が多い。日本でならば多分私も話しかけずに黙って別のカートをとっただろうから
自分の行動も変わっているようである。
英語だと「敬語」がないから他人にも話しかけやすいのか、それとも「自分はよそ者」という気楽さのためか。それもあるのかもしれないが、一番大きいのはおそ
らく「相手はにこやかに応対してくれるに違いない」という確信に近い期待が自分にあるからだろう。
東京で知らない人同志の目が合ったりすると、気まずそうに目をそらすのが普通ではないだろうか。Hanoverではニッコリと微笑み合ったり、なにかしら声をかけ
あったりする。おそらくアメリカと日本の違いではなく、都会と田舎の違いなのであろう。

7月4日(木) 独立記念日BBQ

午後3時過ぎ、娘がお昼寝から起きてからタウンハウスのモニカとフィルのお宅へ。先日の引越しの時に、「7月4日にバーベキューをするから」と皆を誘って
くれたのである。ドリンクとデザートやサラダを持参して、といわれていたので、コーヒーゼリーとコーラとBOCCIセットを持って出かける。
モニカ達がTUCKパートナーのメーリングリストでも案内していたので、引越しを手伝ってくれたメンバー以外にもTUCK関連の人やタウンハウスのご近所さん
が顔をみせる。幸いお天気も昨日おとといほどは日差しも強くなかったので、木蔭ならなんとかしのげる蒸し暑さ。一時にわか雨も降ってからは、肌寒いほど
であった。娘が帰りたがらない事もあって夜の9時過ぎまで長居する。

チキンやバーガー、ソーセージなどをフィルがグリルで香ばしく焼いてくれ、輪切りにしたトマト、レッドオニオン、レタス等と一緒にバーガーやホットドッグ専用のパン
にお好みではさみ、ケチャップとマスタードを加える。モニカお手製のポテトサラダも添えれば、いわゆる典型的な「アメリカのバーベキュー」プレートの出来あがり
である。サラダ以外は特に事前の味付けはしていないようだが、屋外で食べるとこれが美味しいのである。
そういえばドイツ留学中にアメリカ人の友人が、「ドイツはハンバーガー用のスパイスが充実していないから美味しくない」等と言っていたが、こちらに来て以来、
バーベキューパーティーでケチャップとマスタード以外の調味料が用意されているのを見たことがない。当時友人の言葉を聞いて「さすがハンバーガーの本場、
きっといろんな味付けがあるんだろうなあ」と思っていたのだが。マクドナルドの味は日本と変わらないし、ウォルマート等のイートイン・コーナーのは食べられた
ものではない。多分レストランのハンバーガーは美味しいんだろうな。外食はしないようにしているため、「これぞ本場アメリカの本格的バーガー」を経験して
いないだけなのかもしれない。今後の課題である。

自宅に戻ってお風呂を済ませた直後の9時半頃、ポーン、ポーンと花火の音が聞こえてきた。自宅の窓からWest Lebanonの方角を見ると、音と共に空が
明るくなり、時折高くあがった大きな花火を見ることができた。一番よく見えた寝室の明かりを消して娘としばらく見入る。バーベキューの後で、Eちゃん親子
をはじめとする何人かは見に行ってくるって言ってたっけ。やっぱり車で近くまで行ってみようかな、と思って着替えようとした途端、音が止んでしまった。
そういえば日本ももうすぐ花火大会の季節だ。

7月3日(水) のんびりデー

午前中のHowe Libraryのプレイグループにいくつもりだったのだが、たまっていた洗濯物を干しているうちに開始時間になってしまったので、あっさりあきらめる。
せんたくが終わってからは娘に絵本を読んであげたり、ビデオを見せている間に読書をしたりしてのんびりと家の中で過ごした。考えてみれば、引越しが終わり
部屋も大体片付いた途端に外出してばかり。もともと家にいるのが好きな私が、念願の新居ではまだのんびりと過ごした事がなかった。
ついついし残している小さな整理整頓などに取りかかってしまう貧乏性が情けないものの、久しぶりに自宅でののんびりデーを楽しむ。
ここ1週間というもの、実に蒸し暑い日が続いていて日差しの強い日中は公園になどとてもいられない。以前の家より風遠しのいい新居ではあるが、入って
くる外気が熱風となると、窓を閉めて扇風機をかけたほうがずっとまし、という感じ(昨日ついに扇風機を買ってしまった)。クーラーがなくても過ごせるだけ
日本の夏よりは楽ではあるが、ちょっとクーラーが恋しくもある今日この頃である(これがスーパー等の店内になると冷凍庫かと思うぐらい寒い。極端な国だ)。

午後3時頃、Eちゃん母子が遊びにくる。ショッピングモールで買い物をしてきたらしいのだが、明日はアメリカの独立記念日である"July 4th"。4連休に入る
ため、どのお店もショッピングカートがきれてしまう程混雑し、道路も渋滞していたとの事であった。スーパー等は当日も営業しているのにわざわざ混雑している
時に何を買いにいっているのかと思えばレジャー用品だそう。みんなどこかへ遊びにいくのね。
夕方子供達をお願いしてCOOPへ買い物に。少しは涼しくなっているかと思ったが、まだまだ日差しは強く、車の中はサウナ状態であった。COOPも混雑して
おり、駐車スペースを見つけるのに狭い駐車場を2周ほどまわる。
帰宅してから夕食を作って4人で一緒に食べる。やはり食べてくれる人がいる方が作るにも張り合いがある。しかし、すっかりお馴染みになった交代制の夕食
会も今日で終わり。今晩EちゃんパパがNYから帰宅し、今週末にはEちゃん母子も一時帰国する予定である。残念。

Eちゃん母子が帰宅した8時頃、頑として譲らない娘を日が暮れた公園でひとしきり遊ばせる。日が暮れたとはいってもまだまだ明るいため、いったん公園
に入ってしまうとなかなか家に戻れないのが難点。これからしばらくはこの時間帯が外遊びの時間になりそうである。

7月2日(火) 一時帰国?

朝ダンナに電話。8月始めに一時帰国をする方向で話がまとまる。「帰らない」と伝えた時は結構がっかりしていたダンナだが、その後私と同様に気持ちを
切り替えたらしく、今回の予定変更を聞いてもたいして嬉しくもない様子である。

午後にショッピングモール街に新しくできた"BJ's"をのぞきにいく。生鮮食料品から家電までひと通りの品々を卸売りするお店で、一般客は年会費を払って
利用する形態。倉庫のような店内に天井まで品物が積み上げられている様子は日本のテレビで見た事があったのだが、とにかく1つ1つの品物のロットが
業務用サイズなのでバカでかい。普通のスーパーのアメリカンサイズでも使いきれない時があるのに、一体どういう人達が利用するんだろう。
価格は他店より多少安い代りに品揃えは専門店よりは劣るようである。年会費は保存のきくビール等を何度か買うだけでも元がとれそうだが、他にそこで
買いたい物がない人にとっては、買い物先が分散するという点でかえって面倒かもしれない。
自宅に大型の納戸やフリーザー等がない限り、このお店を上手に利用するためには誘い合わせて計画的に共同購入する必要がありそうである。

夕方は再びEちゃん宅にお邪魔。夕食をご馳走になって9時前に帰宅。

7月1日(月) 片付けもほぼ終了

病院にいく用事ができたEちゃんママのために11時頃からEちゃんを預かる。
家の前がSouth Sachem公園である新居を私以上に喜んでいる子供達は、早速炎天下の中公園に行きたがる。仕方がないので日焼け止めを塗ってあげ、
帽子をかぶらせてから自分用の本を持って家を出る。
まだ自分達でうまくブランコがこげない子供達が「ぶらんこ、おして!」と騒ぎっぱなしで結局本は読めず。背の高い木ばかりで木蔭が多いタウンハウスの
公園と違ってこちらの公園は一本の木があるだけ。しかもそれはブランコからも滑り台からも全く離れた場所にあるため、結局子供達に炎天下に引っ張り
出されてしまうのである。今後、毎日こんな日が続くのかな。。。

Eちゃんママが帰宅してから差入れてくれたおうどんで昼食。元気一杯の子供達を見ててくれている間、ダンナの書斎と寝室の片付けにいそしむ。
3時過ぎにタウンハウスの公園へいって、庭に出ていたGabiとAnaluisaの2人としばらくおしゃべり。2人とも夏休みの間に1ヶ月程帰国するらしい。

Gabi宅で電話会社に連絡。担当者が来てくれる事になったので娘をEちゃんママにお願いして一足先に帰宅。お兄さんを待っている間に片付けの続きをし、
夕食の準備を始める。5時頃、担当者が来てやっと電話回線が繋がった。
早速インターネットに接続してみると、昨日Eちゃん宅でつないだにも関わらず10通以上のメールが入っていた。たった一日の間に「結婚します」メールが2通、
「出産しました」メールが1通入っていたのにはびっくり。

そして「飛行機代ぐらい出してあげるから一時帰国したら。」とのメールが実家から。ダンナの両親からもダンナにその旨のメールが入ったらしい。
実は数日前に散々迷った末に「一時帰国をやめる」という結論をダンナに伝えたばかりである。一時帰国する事のメリット・デメリッを比較検討し迷っていた
時は帰国するメリットがなかなかあきらめきれずにいたのだが、結論をダンナに伝えてからは「家も前より快適になったし、娘と連れて帰国する大変さもないし」
と、気持ちもすっかり切り替わっていた。
ところが、「帰国しない」事にした最終的な決め手が経済的事情だったため、それが解決するとなると再び迷いが出てきてしまう(ゲンキンなものである。
そもそも今だに親の脛をかじっている事自体を羞じるべきなのだが)。「ダンナや家族に会えるし、インターン先の神戸にもしばらく住めるし、娘の歯科検診も
行っておきたいし、美容院にも行けるし(こちらではまだこわくて行っていない)、日本から買って来たいものもあるし。。。」等、色んな欲がむくむくと出てきて
しまうものである。

Eちゃんママが子供達と一緒に戻ってきた時にはもう6時を過ぎていた。片付けがしやすいだろうと気をきかせてくれたようである。ご飯を大目に炊いておいた
ので、今日は我が家で夕食を食べてもらった(現在NYでインターン中のEちゃんママのご主人は「もえちゃんママと一緒に暮らせば。」とのたまったらしい。
言えてるかも。。。)。

夜、娘をお風呂に入れていると突然「もえちゃん、パパにあいたい。にほんにかえる。」と言い出す。お風呂からあがってからも、両実家の家族達の名前を
片っ端からあげて、抱きしめるゼスチャーをしながら「もえちゃん、「ぎゅー」ってしたいの。きっとよろこぶよ。」等と可愛い事を言う。
母の迷いが通じてしまったのかなあ。

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