Diary of August   Makko's Diaryの目次へ   ホームへ戻る    翌月へ

8月31日(金) Partner's Club Activity 初参加 ! …のはずだったのに??

昨日のパーティーで教えてもらったPartner's Clubの企画に参加するためにダンナを大学まで送る。前にも入った事のあるカフェで娘と朝食を
とり、時間をみはからって集合場所であるHopkin's Hallへ。ミュージアム見学との事だったが、しばらく待っても人が集まる気配がない。あれ?

せっかくハノーバーまできたのだからと、ウィンドーショッピングを楽しみ、市役所で「暮らしのガイド」もどきをもらってから大学構内のトイレで
オムツ換え(笑)。本当はPartner's Club事務局を探し出してスケジュールをもらうつもりだったのだが、大学内の移動だけでも結構距離があるので、
断念して帰る事にした。

駐車場で娘をチャイルドシートにのせている時に、後ろの車から「そこに入らせて。」と、クラクションの合図。小心者の私はその車の後ろにできた
行列を見てあわてて発進した。。。。が、いくら走ってもいつもの道に出ない。方向音痴の私はえらい勘違いをしてしまったらしい。
車を止めて地図を見ようとしたら、ダンナが持っていってしまっているではないか(あんなに置いといてと言ったのに)。市役所でもらったバスの路線図があったので、大体の方向を確認し、後は見覚えのあるものを手がかりに進む(実は進んでるのか戻ってるのかもよくわからな
かったりして)。途中高速にのるはめになったものの、何事もなく(?)無事帰宅。

日常生活に必要な行動範囲は、大学のあるHanover、ショッピングモールの集中しているWest Lebanon、そして我が家のあるLebanonぐらい
である。3つの町はHanover市を頂点として三角形を形作っているので、ちょっと慣れれば私にとっても非常に単純な道であるはず。
今度はいつも週末に行っているショッピングモールの方にも行ってみよう。

夕方はまたまた昨日と同じTUCK前の広場でパーティ。今回はジャズ・バンドの演奏付きだというので、それを楽しみに予定より30分も早く行ったのに、授業が早く終わったため、パーティーも1時間繰り上がっていた。
パーティーで日本人クラスメートの奥さんに今朝のミュージアム見学の事をきいてみると、「私も先週はいろんな企画に顔を出してみたんだけど、
事務局の人は企画するだけで、当日立ち会う訳じゃないんだよね。当日誰も来なかったら中止って感じ。」
さすがアメリカ。それを一体企画と呼んでいいのだろうか?

8月30日(木) バーベキュー・パーティー(またもや)

昨日結局かかってこなかった引越し屋に電話。6日の朝一番に来てもらえる事になった(1度ぐらい、そっちから電話して来ないのか?)。
引越し日が確定したので、入居と同時に使えるように電気と電話およびケーブルテレビの申込みをする。
最近はようやく気軽に電話をかけられるようになってきた(準備をしないがために会話が長くなる事もあったりするが)。

郵便局で転居通知のハガキをもらい、スーパーに買い物に行ってから帰宅すると、不動産屋から電気代の支払い催促。電気会社に名義変更の
連絡をしなければいけなかったらしい。初めての催促のわりには「すぐに払わないと電気をとめるぞ。」とは冷たいんじゃないの?入居日当日に
「電気はもう通っているのですぐに使えるわよ。」って言ってくれたくせに。

夕食の仕度をしようと思っていたら、ダンナが帰宅。TUCK Partner's Club 主催のバーベキューパーティーがあるとの事。
実はTUCK生のPartner達も"Partner's Club"に登録して、様々な催し物のスケジュールをもらうシステムになっていたらしい。どうりで断片的にしか
情報が入ってこなかった訳だ。

パーティーにいってみると、実際には独身寮の人もたくさん参加していた。ただで食事にありつける機会となれば、参加しない手はない(というより、
各学期の学費の請求書に含まれている"TUCK Activity"という怪しげな項目はこれなんじゃないのか?むしろ行かなきゃ損、という事である)。
この日にお話したのは、アメリカ人と結婚してこちらの生活も長い日本人女性、フランス人の夫についてきたフランス人女性、中国人の彼と
結婚してまもないイタリア人女性、子供連れでロシアからきた夫婦。出身国も、夫婦の組み合わせも実にインターナショナルであった。

8月29日(水) アメリカのお引越し

午前中、引越し業者の見積もり担当が来た。家具の種類と数を確認すると、「これなら2時間程度でできると思うが、社に戻ってスケジュールを
調整してからまた連絡する。」との返事にひと安心。
アメリカの引越し料金は所要時間制で、「スタッフ2人で$85/h 、最低2時間分の料金から」という事だった。5日の夕方または6日の朝で調整を依頼。

こちらでは自分たちで引越しをする人のためにトラックやダンボール等をレンタルする会社も一般的で、引越し方法を解説するビデオまである。
普通免許で運転できるトラックも日本より大きいらしい。大手のU-HAUL社では、例えば2t トラックが$40/h ・ガス代は実費、という感じ。友人等の
手を借りられれば、自分達でやるのも一案である。
私達も最初はそのつもりだったので、入居日がダンナの地獄が始まったばかりの平日だとわかった時は八方ふさがりの気分だった。「どうしよう。。。」と夫婦でさんざん悩んでいるうちに「そっか、業者に頼めば平日に引っ越せるよ!」という、しごく当たり前の案を思いついたのであった(笑)。

電気や電話、不動産屋への連絡は業者からの正式な回答を待つ事にして、娘と久しぶりに洗濯にでかける。
日本では他の家事の合間にできた洗濯が、今では担げるだけの洗い物をボストンバッグにつめ込み、歩こうとしない娘をベビーカーにのせて、
近いとはいえ1キロ以上離れたコインランドリーまで起伏のある道を歩くのである。「おばあさんは川にせんたくへ。。。」の気分だ
(隣にソフトクリーム屋があるおかげでせっせと通ってるが)。

帰りは水を含んだ洗濯物が重かったのでベビーカーにかばんをのせて娘を歩かせていたところ、向こうから二人連れの若いお兄ちゃん。
そのうちの一人がすれ違いざまにベビーカーを覗き込み、「やあ、かわいいねぇ、いくつ?」と笑いながら行ってしまった。
見知らぬ人にも気軽に冗談を言える雰囲気がこの辺りのいいところだ(都会から来た人の中には、この馴れ馴れしさを嫌う人もいるらしいが)。

ちなみにお兄ちゃん達は上半身裸に下はジーンズ。髪は短く刈りあげ、耳にはピアス(なぜか近所を歩いている若者は皆同じ格好)。
話しかけてきたお兄ちゃんは、娘よりもっと小さな赤ちゃんをのせたベビーカーを押していた。
あまりにも不思議な光景を見た気がして、しばらく悩む。我が子?ベビーシッターをしている苦学生?連れの兄ちゃんは?

8月28日(火) お客様は。。。?

本日のダンナのオリエンテーション・スケジュールは午後から山登り(なぜMBAで山?)。ロッジで夕食を取り帰宅の遅くなるダンナに車を譲る。
今日は再び外出のできない、長〜い一日になりそうである。

営業開始を待ってあちこちに電話。現住居の不動産屋に家族寮に入居できる事、引越し日の予定等を連絡し、車を購入したセールスマンには
待ってもらっていた支払い方法を報告。航空会社には一時帰国する便のリコンファーム。時折娘に電話のフックを押されてしまい、かけ直す事も。
(あわてて再度かけても同じ人が出てくれて問題なく会話の続きができる。田舎はありがたい。)

次は引越し業者の確保である。まず電話帳で見つけた、ここらではメジャーな業者に問い合わせてみたが、日程が急過ぎて取れない。
(しかも「夕方4時以降で希望」と伝えたところ、「スタッフの食事の時間にかかるので無理」というコメントも。日本って本当にサービス先進国。)
2社目に連絡をして電話待ちの間、3社目に。「スタッフが怪我をしたためその週は手薄で忙しい。」との返事。

2社目の折返しの電話がいくら待ってもかかってこないので、こちらから再度連絡。「今日中に返事をもらえるのか」と聞くと、すぐに担当者に
つないでもらえた。もう一度引越しの条件を伝えると、「通常はそんなに遅い時間の引越しは受けていない」との返事(だったら最初から
そう言ってくれ!)。
それでも、「こちらに来たばかりで大物家具はそんなに多くない。スタッフ2人なら2時間もかからないから。他の日じゃ、どうしてもだめなんだ」と
食い下がって、やっと、「家に行って見積もりをしてから検討する。」という返事をもらえた。明日の10時。
家に来てもらいさえすれば、あとはひたすら拝み倒すのみ!今夜は荷物の少ない我が家をさらにスッキリ見せるために、片付け&梱包である。

なんで「お客様」の私が、こんなに涙ぐましい努力をしなきゃいけないのぉ?

8月27日(月) MBAオリエンテーション始まる

今週からは「送迎体制に移行しよう」という事になり、私の運転で大学まで。助手席に座ったダンナがいつになく緊張しているのは本番のオリエン
テーションが始まるからではない。
大学のロータリーで降ろすと、「ぶつけられた時は相手の車のナンバーと保険会社のナンバーをちゃんと聞いといてね。」と言い残しつつ、
構内に消えていった。「ぶつけた時は」と言わなかっただけ、よしとしよう。

近くのカフェで娘と朝食をとりながらHousing Officeが開くのを待った。Sachemへの入居は9月6日以降という事だったが、少しでも早く入居
できないか相談しに来たのだ。「5日の夕方ならOK」という返事。当日までワックスがけ等の作業が入っていて、それ以上は交渉の余地なし。

実は私と娘は様々な事情により9月8日に一時帰国し、再びこちらに戻るのは12月中旬頃の予定である。
これから始まる秋学期は2年間で最もハードなカリキュラムなので、新居を最低限整えてから帰国するには一日でも早く入居したいのだ。
8月中の入居が可能ならば、トラックを借りて週末に自分達で引越そうと思っていたのだが(アメリカでは割りと一般的)、どうやら業者に依頼して
5日の夕方に私と娘(?)で引っ越す事になりそうだ。

ダンナが一番大変な時期に帰国してしまうのは非常に申し訳ない。また、たった2年間のアメリカ滞在のうちの3ヶ月を自分が失うのもくやしい。
けれど今回の一時帰国の目的も非常に大切なので、渡米前から合意していた事なのである。それに。。。「あしょんでー!」と騒ぐ娘がもれなくついてくる私にできる最大のサポートは、「いない事」かもしれない。。。

夕方ダンナを迎えにいって、クラスメートとの夕食に参加。オリエンテーション中はずっと夕食付きのプログラムであるが、そのうちの半分以上は
「パートナー・家族も参加可能」である。
気を抜いた途端にBGMに聞こえてしまう英語。つい「テレビを見ている」つもりになってしまうが、突然矛先が自分に飛んでくるところがテレビとの
大きな違いである。(ちなみに我が家にはまだテレビがない。こちらのテレビはなんと字幕がでるそうなので、英語の勉強にはもってこいである。
はやく購入すべし。)

8月26日(日) DIY大国

昨日、ついにシステムキッチンを購入した。本物ではなく、娘のおもちゃである。
T氏の歓迎会から帰ってきたのは9時過ぎだったのだが、娘の喜ぶ顔が見たくて箱を開くと、なんとばらばらのパーツが山のように入っていた。
見せちゃった手前、引っ込みがつかずに、電動ドリルを使いながら1時間近くかけて完成させてあげた。

こちらに来てから購入した大物家具は、ベッド、ダイニングセット、勉強机とオフィスチェアの4点である。
それら全てが普通車のトランクで持ち帰り可能。様々なパーツに分解されていた。掃除機でさえ、大型の立派なものを買うと組み立て式になって
いるのである。こちらではDIYは誰もができて当然、という風に感じさせられる(実際、ビギナーの私達でも時間さえかければ完成させられるよう、
説明書等はとても親切である)。

各種家電製品も日本ほどバリエーションが豊富ではなく、仕組みも見た感じ(あくまで見た感じだが)単純そうな気がする。DIYの達人だと
ある程度の故障は自分で直せるのかもしれない。アメリカ生活に関するマニュアル本にも、「車の簡単なトラブルには自分で対処できるよう、車の
構造の本等も持参すると良い」なんて書いてあったっけ。
日本ではあらゆるサービス業が発達してきた反面、それらに頼らずには生活できなくなっているのではないだろうか。無人島に放り出されたら
一番先にまいっちゃうのは日本人かもしれないぞ。

今日は大きな用事のない日。母子は自宅でのんびり、父は明日から始まるMBAオリエンテーションの登録へ。山のような資料をもらってきた。
オリエンテーションとは言っても既に本番さながらのカリキュラムに2人でびっくり。ダンナの地獄の勉強生活は明日から始まりそうである。

HPを立ち上げて以来、順調に伸びてきたアクセスカウンターの数値が、ダンナのHPで紹介してもらってからは更にハイペースでのびるように
なった。気にかけていただいている皆さん、そしてお会いした事がないにもかかわらず興味を持って下さった皆さん、本当にありがとうございます。
これからもどうぞよろしくお願い致します。

8月25日(土) 最後の日本人クラスメート、ハノーバー入り

久しぶりに寝坊をして家族全員が一週間の疲れを取ってから大学へ。ダンナがホームページに大学の写真をのせる、と言い出したからである。

ダンナのHP歴は私よりも長く、留学が確定する前から作り始めていた(当時は「勉強する方が先でしょ」と怒った記憶がある)が、受験勉強の
合間に作成したHPにふさわしく、余分な装飾のない、実に簡素なページであった。HPビギナーの私のページが、2人の共通の友人から
「ダンナのよりもずっと凝ってる」という評価を頂いたのがご不満だったらしい。

雲一つない快晴。絶好の写真日和である。
大学周辺には樫の木がたくさんあり、あちこちでリスを見かけるため娘も大喜び(道路上でペチャンコになっている姿もみかけるが)。
町のランドマークにもなっている大学正面の時計台や、MBAコースの校舎の写真を撮ってから、大学のすぐ西側を流れているコネチカット川
のほとりへも足をのばす。
この辺りは町中から車で10分足らず走ればのどかな自然の風景が広がる。町から町への移動も軽井沢を思わせる緑鮮やかな道が続く。
大学への通学も、満員電車で疲れ果てる日本とは大違いである(もちろん、通勤もしかり)。自然の中にいる気持ちよさを改めて実感。

モールで大きな買い物(未だに生活のセットアップが未だに完了していない)をすませてから再び大学の独身寮へ。昨日ダンナのクラスメートの
T氏が到着したので、同じくクラスメートのI氏と夕食に誘ったのである。
これで日本人の同期全員(12名)が到着したそうだ。月曜からはいよいよMBAコースのオリエンテーションが始まる。今まで会ったクラスメート達は
皆感じが良い上に、とても優秀そう。ダンナもコースの開始がさぞ楽しみ(?)であろう。

8月24日(金) Live free or ... 

NHに来てからちょうど2週間がたった。今日まであまりにもたくさんの用事に右往左往してきたため、もっと長くいるような気がしているが、
実際にはたった2週間なのである。

今日は久しぶりに大きな用事のない日。ダンナは大学の帰りにディーラーで車の検査とチャイルドシートの取付けをしてもらう予定である。

チャイルドシートはシートベルトで固定するだけでなく、チャイルドシートに付いている金具を車の後部座席の天板部分に、ボルトで取付けるように
なっている。車に穴を開けるのか、と驚いたが、トランクを開けて中をのぞくと、それ専用の穴が左右および真中にちゃんとあった。そのような
取付け方になったのはここ数年の事らしい。
「一番安全なのはシートを真中に取り付ける事だ」、とセールスマンは言っていたが、自動車メーカー出身の夫婦としては首をかしげてしまった。
ところ変われば、とは言うが。

ちなみにNHのナンバープレートには、"LIVE FREE OR DIE"と書いてある。今の状況を励まされている気がして、なんとなく気に入ってしまった。

8月23日(木) バーベキュー・パーティ

夕方、ダンナの出席しているクラスのメンバーが集まるバーベキュー・パーティーがあったので、それに参加する。こちらは家族持ちの学生も多い
ため、あらゆるパーティーが「Partner(既婚・未婚問わず) 歓迎」のようだ。

「全員一品持参」というルールで事前に回覧されたリストには飲み物、パン、スナック、お肉等、様々な項目があったらしいが、ダンナ曰く
「皆ビールかスナックに固まってたよ。バランスを考えるという事がないのかなあ」。(そういう彼も「ビール」を選んでいたが。)

集合場所にいってみると山のような飲み物、パンにスナック。多少のスライス野菜。「やっぱり。。。」と思ってたら、30分ほどしてバーベキュー用の
グリルと、何箱もの宅配ピザが登場。TA(Teaching Assistant)と呼ばれる、教授の手伝いをする上級生(2年生)が、ソーセージやハンバーガー
用のパテを次々と焼き始め、ジュージューという音と共に、さらに賑やかになる会場。
「パートナー」として来ている女性はアメリカ人・外国人共に子連れが多く、中には2人、3人も子供がいる人もいた。外国人のパートナーの英語は
出身国のアクセントが入っているので、聞き取るのに苦労する(自分も同じだって)。でもアメリカ人の英語だって、人によってずいぶん聞き取り
易さが違う。
どうにも聞き取れなかったのは金髪美人のTUCK生の英語。最初にお互い自己紹介をしてから、「どこに住んでいるの?」と聞いたら、「この近くの
コンドミニアムよ。ボーイフレンドと一緒に住んでるの。」の後に色々と話してくれたのだが、どう頑張っても最後まで「ニャオ、ニャーオゥ。。。。」
にしか聞こえない。。。
こちらが呆然としている間に長々とお話してくれた彼女に対して「Sorry?」とはとても言えず、つい、「。。。ハ、ハハーン。。。」と返事してしまった。

8月22日(水) アメリカのサービス

昼間にダンナが一時帰宅。昨日ディーラーまで引き取りにいった「マイカー」のおかげでレンタカーを返しにいけるのだ。1台ずつ運転して行った。

思えばこのレンタカー業者はひどいところだった。最初に借りた、オンボロ車は一週間後に高速の上で突然エンコ。業者に文句をいっても
「ガス欠だ。アメリカの車の燃料メーターはそんなに正確じゃない。」と開き直り、代わりに借りたネオン(見た目もちょっとましになった)は、
運転席のドアのロックを解除しても開かない。
「後で自分たちのせいにされてはたまらない」と思い、返却時に指摘したところ、「ああ、やっぱりね。たまに開かなくなるんだ」。なんだよ、それ。
全ての精算が終わったときには、「車、買った?うちで検査してあげるよ。」と言ってくれたが、金輪際ごめんである。

車の件が落着し、ダンナは再び大学へ。(授業の合間に帰宅して相変わらず生活のセットアップに取り組まなければいけないのは気の毒では
あるが、そもそも渡米が遅れたのもダンナが先送りしていた予防接種に時間がかかったせいである。仕方ないか。)
私のほうは日本の自宅に関する書類を送るために、FedExに電話。必要事項に全て答えた後に、「書類の準備はもうできていますか。」と聞かれ、
「できています。送付用の書類への書き込みはまだだけど。」と答えると、「OK。では今5時なので、5時5分にうかがいます。」
急いで書類に必要事項を記入し、代金を用意しているともう玄関ドアをたたく音。私が記入し忘れた部分もその場で書きこんでくれて、さわやかに
去っていった。

この違い。

8月21日(火) これが夢なら。。。

朝になって待ちきれずに起き出し、デジカメで家の写真を取りなおす。やる気満々でPCをインターネットに接続すると大学事務局よりメールあり。
「Sachem(家族寮)には現在空きがありません。他の物件を探す事をお勧めします。」 ガーン!
高倍率の上に改装を控えてさらに狭き門になっているのは覚悟していた。でもあなたのミスで待ちリストからもはずされていたのに、せめて
お詫びの一言はないのか?寝起きの悪いダンナに報告したら、珍しくすぐ起きた。よっぽどショックだったらしい。

午前中にHP上のマイホーム紹介だけは完成させ、娘を公園で遊ばせてからWeb上で不動産情報を見る。さらに落ち込む。そもそも予算内の
家賃の物件自体がないのだ。2LDKの条件を、勉強部屋だけの1LDKに下げてもたいして変わらない。
本当にどうしよう。。。。

途方にくれているところへダンナが帰宅。一緒に車をとりにいく予定だった。数件入っていた電話の内容に加えて不動産事情の件も報告。
「ああ、調べてくれてたんだ。。。実はさあ、Sachem、当ったよ!昼に事務局にいって交渉してこようと思ったら、キャンセルが出たみたい。
もう契約も済ませてきた。ほら!」夢にまでみた、Sachemの賃貸契約である。

改装のため、来年の3月にはSachem内で引っ越さなければならないし、引越しはダンナの新学期が始まって初めての週末である。
が、そんなことはそこに住めるメリットに比べればとるに足らない事。今の家より月々2万も安くなるうえに、大学からの距離は短くなり、家族寮
なので周りには子供がいくらでもいる。住人の車しか入ってこない家の周りの芝生で娘を思う存分遊ばせられる。
10日前に今の家を初めて見た時は、「これが夢なら覚めて欲しい」と思った。今は「これが夢なら覚めないで。。。」という心境である。

車をとりにいった帰りに既に空いていた新しい我が家を見に行く。家の周りにしばらくいたら、あっという間に近所の住人が集まってきて、
次々と自己紹介が始まった。同じ位の子供達が遊んでいる中に、娘が駆け寄っていく。

結局そこで1時間も幸せにひたっているうちに夕食時になってしまい、外食に変更。祝杯である。

8月20日(月) マイホーム紹介!。。。。ならず

今日からダンナがまた車を乗って大学にいってしまった。電話番もかねて今日も一日自宅に。
ホームページに「自宅紹介コーナー」をつくるという使命(?)がなかったら、本当に退屈で腐ってしまうところだ。写真も全部撮ってレイアウトに
四苦八苦しながら完成させるが、その途中からPCが何度もフリーズするようになる。
ファイルのサイズを確認してみると、なんと1枚のファイルのサイズが50679?! デジカメの画素数等の設定が最大になっていたらしい。
明日、また取りなおしだ。。。

日中、ダンナから電話。今日の昼に一度帰宅して、一緒に車を取りにいくはずだったのが、ディーラーの準備ができてないのでキャンセルとの事。
まさか、また「大どんでん返し!」というのはないよね。。。?

夕方、雨が降ってきた。「すごい雷雨だ!」と思ったら小雨だった。うちの屋根ってトタン製???

8月19日(日) HP開設!

やっとホームページが立ちあがった!メカに弱い私にしては、実に短期間の成果だ。取り組むまでは腰が重かったものの、初めてみると結構
ハマるものである。拙いページではあるが、これからどんな生活をつづる事になるのか楽しみだ(愚痴ばかりになったりして)。

家族で夕食の買い出しに。カツをつくろうという事になった。こちらのパン粉は「ウィーン風カツレツ」のように、パンを粉末状に粉砕したものである。
お肉の量が多かったので、半分だけ使おうと思ったのに、第1弾はレンジの火力が強くてあっという間に炭になっていた。慣れない、しかも日本の
自宅よりもさらに小さい(!)台所で四苦八苦作った結果がこれではもうがっくり。。。
結婚したての頃でさえ、こんな事はなかった(と思う)んだけどなあ。

8月18日(土) やっぱりうちは。。。

午前中にディーラーへ。ローンはなんと、×。めでたく(?)サニーに決まり、あとは月曜に保険契約をするまでは、現在私達が使っている
レンタカーを引き続き使って欲しいとの事だった。その間の費用はディーラー側が持ってくれる事に。
日本と変わらない、実に細やかなサービス。本当にお勧めのディーラーです(ちなみに担当してくれたセールスマンは、その店で5年間
"Silver Award"を取り続けてきた人でした)。

午後。同級生の引越しの手伝いに出かけたダンナは留守。娘が昼寝しているのをいい事にせっせとパソコンに向かう。
数日前に突然、「日本の家族や友達に私達の事を報告するホームページを立ち上げよう!」と思い立ったのだ(機械音痴の私が!)。

夕食は今日もつくらず。ダンナの日本人同級生のお宅に20人近くの日本人がお呼ばれされたのだ。おにぎりやお味噌汁以外にも和風の、
とっても美味しいお料理のオンパレード。奥様はかなり大変だっただろうなあ。
その日の女性は4人。うち、ダンナの留学についてきた奥様が3人、MBA留学生が1人。皆感じの良い人ばかりで、失敗談でさえ大笑いしながら
会話に花が咲く。女性陣はともかく、男性陣は9月に学期が始まるとしばらくはこんな風に集まる余裕はなくなるんだろうな。

ところで、大学のすぐ近くに位置するお宅は実にきれいかつ素敵であった。
最近では「この辺りの家はうちほどではなくても、どこもある程度古い家ばかりなんだろうな」と納得しかけていたのだけど。。。

8月17日(金) ウェルカム・パーティー

夕方からオリエンテーション参加者の、家族同伴OKのウェルカム・パーティーがあった。ディナー開始までの間、会場前のテラスでドリンク片手に歓談。
娘は最初のうちこそ、上目遣いに周りを見まわしながら両親にしがみついていたものの、1歳年上の、金髪の男の子にクラッカーをもらってからは大人達の間を
走りまわるように(つられたのはお友達、それともお菓子?)。娘を紹介しようと足元を見下ろすと、いなくなっている事が何度もあり、皆に大笑いされた。
子供の順応性ってすごい。。。

ディナーは着席で、私達はガーナからきた親子3人と一緒に。ガーナから、とはいっても、ご主人はすでに20年近くアメリカに住んでいてアメリカ国籍をとり、
ご家族もグリーン・カードをとったそう。
「ガーナはお役所で必要書類をとるにも2ヶ月かかるような国なんだ。終身雇用で給与体系も年功制だから、人々は本当に仕事への意欲が薄い。アメリカの
スピーディさにすっかり慣れてしまった自分はもうガーナではイライラしそうで住めないよ。」
そっか、アメリカってスピーディーなんだ。。。レジの前に長ーい列ができても、すでに店員のいる隣のレジを開けようとしない、この国がねえ。。
でも大学付属の病院は、予約を入れた時間から5分と待たないらしいから、日本よりスピーディーな部分も今後見えてくるのだろう。

パーティに向かう途中でディーラーに立ち寄る。ローン審査の結果は明日に延びたという事で、「万が一、審査の結果が×だった時のために用意
しておいた」という中古車を見せてくれた。日産のSENTRA(サニー)。その時はお詫びに$5〜6,000の特別価格で売ってくれるとの事。
ディーラーを出てから、「。。。あれだったらあっちの方がいいなー、審査がバツになってくれないかなあ。」と、虫の良い会話をかわした私達だった。
人間なんて本当に欲張りだ(笑)。

8月16日(木) 引越せるかも? !

不動産屋から電話。夫が送った「違約金を払ってでも一年契約を解除したい」というメールに対する返事。驚いたことに、「我々は高い違約金を取るなどと
いう事はしたくない。お互いにベストな方法を一度直接話し合いたい」という、契約社会のアメリカでは予想もしなかった、夢のような返事だった!

一時帰宅した夫からさらに朗報。大学寮の空き待ちリストの私達の順番が間違っていたとか。彼らのミスで大幅に後回しにされていたようで、担当者が
休暇から戻り次第、なんらかの埋め合わせ策を考えてくれるかも?!
半ば「一年間のおつき合い」を覚悟していた「あばら家」ともおさらばか?! よーし、何が何でもSachem(セイチャム=大学の家族寮の名称)、ゲットだ!

8月15日(水) マイカーゲット !。。。。

夕方、大学の日本人同級生Tさんをつれて帰宅したダンナと、車を入手するためにディーラーへ。いくつかのディーラーをまわる覚悟でいたのだが、
最初に訪れたホンダのディーラーの対応が実にきちんとしていて(アメリカで社長賞まで受けた数少ないお店だった)、1軒目でTさんも私達も
あっさりと決定。私達の考える価格帯の中古車だとなかなか良いものがなく、結局シビックの新車を$8,600で2年間リースする事に。保険・車検込み。
でも私達が無職だという事で、銀行のローン審査の返事待ちに(とほほ。。。)。

帰る途中で昨日日本人の先輩達に教えてもらったCOOPへ。お米が、おみそが、ごま油がある!調味料はともかく、お米は2.2kgで$6ちょっと。日本より安い!
更に大型モールに寄って掛け布団を購入。こちらにきてすぐにタオルケットのようなものを買ったのだが夜の気温が低く、朝は寒くて目が覚めてしまうのだ。
(おいおい、まだお盆だぞ。)
こちらの「ベッドリネンセット」は、枕カバー2枚とフラットシーツ・ゴム入りシーツ各1枚で、布団カバーが入っていない。フラットシーツを布団の内側に敷いて、
2枚のシーツの間で寝るんだろうな。ホテルだけのスタイルだと思っていたけれど。今度本屋でアメリカ式家事の本でも探そう。

8月14日(火) ありがたや、日本人コミュニティー

午前中にダンナがやり残した勉強机(組みたて式)の引き出し部分を完成させる。初めて使った電動ドライバーのとりこ!
昨日買ってきたCDラジカセのおかげで、MISIAを聞きながら気持ちよく作業。やっぱり音があるのはありがたいなあ。近々テレビもゲットして娘にこちらの
子供番組を見せてあげたい。

近所で見かけたソフトクリーム屋へ。自分ではまったくグルメじゃないと思っているのだが、入国以来、食事に関しては、量・味ともに、本当にショックの連続。
(先日ヨーグルト好きの娘にスーパーで買ってあげたストロベリーヨーグルトは、なんと蛍光ピンク!これを食べ続けているこちらの子供達の健康が心配に
なっちゃう。。。)ソフトクリームも、「一口で捨てたくなるような味だったらどうしよう」とおそるおそる食べてみると、これが意外にも普通に美味しい。でも量は
やっぱり多く、Sサイズでも娘と一緒に食べてお腹一杯(経済的だからいいか)。こちらにきてから残さずに食べられたはじめての食べ物だった。

夕方頃、今日は夕食を食べてくるといっていたダンナが帰宅。一緒に連れていってもらえる事に。
行った先は、医学部校舎内の講堂。先輩日本人達が特大スクリーンで野茂VSイチローを観戦しながらの飲み会。
皆、気さくで明るい人ばかりで、冗談もまじえながらここでの生活に役立つ情報を色々と教えてくれ、とても楽しい夕べだった。

大学時代、ドイツに留学した時も思った事だけど、海外生活中に知り合う日本人同士には「お互い、異国の地で頑張ろうね」という、ある種の
親近感が生まれる気がする。あえてそのようなコミュニティーを避ける人もいるけど、日本では知り合う機会のない人達との縁はとても貴重だよねえ。
もちろん、アメリカまできて日本人としか付き合わないのはもっともったいない事だけど。

8月13日(月) ダンナのオリエンテーション始まる

今日でアメリカ入国6日目。9日に入国してからダンナの学期前オリエンテーションがはじまる今日までの、怒涛のような忙しさもとりあえず一段落し、
「コネなし・金なし・語学力なし」の、私達のアメリカ生活が無事スタートした!

10日に初めてご対面した新しい我が家は、夫婦そろって絶句してしまったほどの「あばら家」。(その日は思わずもう一泊ホテルに泊まってしまった位。。。)
でも、あまりにも時間がなかったおかげで、幸い落ち込む暇もなかったのであった。
少しでも快適に住まうために、夫婦そろって慣れない日曜大工(もどき)に初挑戦し、昨日からはなんとか無事自炊できるように。

昨日までは家族全員、1台のレンタカーで行動していたけど、今日からはダンナが通学に使用。
娘と私は羽をもがれた小鳥(そんな可愛いものではないけど)状態。仕方ないので、ベビーカーで近所を探検してみる。徒歩圏に小さいながら公園と
スーパーもあり、まずまずの環境のようだ。公園では同い年ぐらいの女の子を遊ばせていたお母さんとお知り合いになれてラッキー。また一緒に遊んでもらえそう。

ダンナが帰ってきたのは7時ごろ。日本にいた時と比べるととっても早いのだけど、まだあまりする事のない(要はヒマ人)娘と私は、夕方頃から車が前の路地を
入ってくるたびにそわそわ。
いかん、いかん、これではダンナべったりになってしまう。はやく送迎体制に入って、日中は自由にあちこちを移動できるようになりたいよお。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆